創業間もない会社にとっていかに資金調達を行うかは死活問題です。売上などの実績がない中では、調達手段も限られてしまいます。その中で、創業前の段階から出資してくれるのが「エンジェル投資家」です。起業やM&Aなどを経て経済的に豊かであり、ベンチャー企業に対して出資を行う個人投資家を指します。しかし、エンジェル投資家と一言で言っても、様々なバックグラウンドを持つ人がいるため、慎重に選ばなくてはいけません。

エンジェル投資家との出会い方は

  • SNSなどを通して直接コンタクトを取る。
  • マッチングサイトを使う
  • 交流会などで出会う
  • 知り合いから紹介してもらう

などの手段があります。しかし、これらはあくまでも「出会う手段」であり、重要なのは「相手を信頼できるかどうか」です。

本記事では、エンジェル投資家の特徴や出資してもらうメリット・デメリット、出会う方法、著名なエンジェル投資家の紹介を行います。エンジェル投資家は長期的な付き合いをする大切なパートナーです。出資してもらえるからと安易に飛びつかず、しっかりと話をした上で決めましょう。

エンジェル投資家の特徴とは?

エンジェル投資家とは、ベンチャー企業に投資を行う個人投資家を指します。エンジェル投資家になるには、登録したり、申請したりする必要がないため、多種多様なバックグラウンドを持った方がいます。一般的には、起業やIPO、M&Aを経て経済的に豊かであり、ビジネス経験が豊富な方がなりますが、会社員の方が資産運用をするためになるなどのケースもあります。エンジェル投資を行う主な目的としては、経済的なリターンだけでなく、業界の最新情報の確保や優秀な起業家と出会うこと、自らの資産を使った社会貢献などが挙げられます。

アメリカでは「Angellist」というSNSを通じて、エンジェル投資家に出会うことができます。2012年に「Jumpstart Our Business Startups Act」という法律が、オバマ大統領によって署名されたことで、べンチャー企業が複数の投資家に向けて資金調達を依頼することが可能になりました。エンジェル投資家という存在は、起業を促進するためのエコシステムの一部となっています。

一方で、日本はまだまだ法律などの整備が整っているとは言えず、起業家と投資家の個人間の契約によって行われています。そのため、残念ながら起業家を騙す目的で出資を行う人もいないとは言えません。特に出資の対価とする株式を過剰に与えてしまうと、経営権を取られてしまったり、後々別の投資家から出資を受けにくくなってしまったりします。しっかりと知識を身に着けた上で行いましょう。

エンジェル投資家に出資してもらうメリット・デメリット

次に、エンジェル投資家から出資を受けるメリット・デメリットについて解説します。複数ある資金調達の手法のいち手段として活用しましょう。

メリット

資金の返済義務がない

出資の代わりに株式を与えることが一般的です。そのため、万が一事業がうまく行かなくても、資金の返済義務はありません。その分、エンジェル投資家は株式の値上がりによる大きなリターンを期待して出資しています。

経営に関する助言や人の紹介などをしてくれる

起業や経営経験があるエンジェル投資家の場合には、事業に関するアドバイスや人の紹介などをしてくれる場合があります。各投資家によって、得意とする分野が異なるため、自社のサービスに合った知識を持ち合わせている方を選ぶのが良いでしょう。

デメリット

株式を取得される場合、経営に関与される。

株式を取得するため、経営に関して関与する権利がエンジェル投資家に与えられます。会社を経営する以上、今後何が起こるかわかりません。そりが合わなくなってしまう可能性も考えながら相手を決めましょう。

よいエンジェル投資家を見つけにくい。

出資してもらえるか、知識を持ち合わせているか等も重要ですが、人としての相性という面も重要です。総合的な面を見た上で、信頼できそうな人に出資してもらいましょう。

出資額はあまり大きくない。

エンジェル投資家の裁量によりますが、金融機関の融資やベンチャーキャピタル(VC)の出資と比較すると、金額は少額です。特にベンチャービジネスと呼ばれる、全く新しいビジネスを立ち上げる場合には成功するかどうかが不明確なため、最初は少額であることが一般的です。より大きな資金が必要な場合には、しっかりと売上などの実績を作った上で検討しましょう。

エンジェル投資家と出会う方法

インターネットを使えば、エンジェル投資家とコンタクトを取ることは可能です。

SNSなどを通して直接コンタクトを取る。

TwitterやFacebookなどのSNSを活用しているエンジェル投資家は多くいます。積極的に起業の相談に乗る人もいれば、あまりオープンに受け付けていない人もいます。相手の方の迷惑にならない範囲でメッセージを送り、事業のアイデアや自身の熱意をぶつけてみましょう。

マッチングサイトを使う

エンジェル投資家とスタートアップの起業家をマッチングするサイトも存在します。個人を指名する形でマッチングしたり、不特定多数に対して募集したりと様々な形式があります。

交流会などで出会う

ビジネスマッチングなどが目的の交流会で出会う場合もあるでしょう。主催の会社も様々なので、コンセプトによって出会える相手も変わります。

知り合いから紹介してもらう

知り合いに紹介してもらうのも手です。投資家を決める上で最も重要なのは「本当に相手を信頼できるかどうか」であり、この不安を払拭できるというメリットがあります。

著名なエンジェル投資家を紹介

家入一真(NOW株式会社 代表取締役)

「paperboy&co.(現:GMOペパボ)」「CAMPFIRE」「XIMERA」など数々の会社を設立しているシリアルアントレプレナー(連続起業家)です。

家入氏は2017年11月にベンチャーキャピタル「NOW」を立ち上げ、本格的に投資を行う体制を作っています。単なるベンチャーキャピタルではなく、「人生相談」まで行うと述べています。豊富な起業経験を持っているため、投資を受けた際には質の高いアドバイスがが期待できるかもしれません。

山田進太郎 (株式会社メルカリ 代表取締役会長兼CEO)

大人気のフリマアプリ「メルカリ」の創業者である山田氏。メルカリを立ち上げる前には新作映画情報サイト「映画生活」や写真共有サービス「フォト蔵」などを運営する「ウノウ」を経営していました。2010年に米国の会社に譲渡を経験しています。投資を受けた際には、日本を代表するユニコーン企業の創業者からアドバイスを受けられる点は大きなメリットでしょう。

青柳直樹(メルペイ株式会社 代表取締役)

フィンテックアプリの代表格である「メルペイ」の代表取締役である青柳氏です。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、新卒でドイツ証券に入社。その後グリーに転職、取締役に就任。取締役を退任後、メルペイ代表取締役に就任しています。並行してクラウドワークス社外取締役、メルカリ執行役員を担当するなど、豊富な経営経験を有しています。グリー退社後よりエンジェル投資家として活動を始めたようです。

孫泰蔵(Mistletoe株式会社 代表取締役)

ソフトバンクグループの創業者である孫正義氏の実弟である孫泰蔵氏。兄の敏腕経営に劣らず、様々な会社を経営しています。兄のように圧倒的なリーダーシップで組織を大きくするよりも、優秀な創業者と共同経営し、新しい組織を数々立ち上げていくことをモットーとしています。投資をする際には「社会にインパクトを与えるかどうか」という観点で投資先を選んでいるとのことです。

まとめ

エンジェル投資家は経済的なリターンだけでなく、業界の最新情報の確保や優秀な起業家と出会うこと、自らの資産を使った社会貢献を目的として投資をしています。そのため、単に「儲かりそうかどうか」だけでなく、起業家がどれだけの熱意を持っているかやどれだけ事業が社会にインパクトを与えるかを注視しています。それぞれ視点が異なるため、根気よく相性のよいパートナー探しをしましょう。

投資してくれるからといって安易に飛びつくのではなく、「このエンジェル投資家と長期的な付き合いができそうかどうか」を慎重に見極めることが重要です。事業も忙しいかと思いますが、時間をかけてしっかりと探しましょう。

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