「プロパー融資ってどんな融資制度なの?」
「プロパー融資のメリット・デメリットが知りたい」

このように、プロパー融資が他の融資制度と比べてどのような違いがあるのか気になっていませんか?

この記事では、プロパー融資の詳細からメリット・デメリット、プロパー融資を成功させるコツまで紹介しています。

この記事を読むことで、

  • 自分がプロパー融資を受けられるかどうかがわかる
  • プロパー融資のメリット・デメリットを知り、現在借り入れしている融資制度と比較できる
  • プロパー融資と他の融資制度との違いがわかり、自分に適した融資制度がわかる

ようになります。ぜひ最後まで読み進めていってください。

プロパー融資とは?銀行から直接借り入れる融資制度

プロパー融資とは何か
プロパー融資とは、事業者と銀行とが直接取引をする融資制度のことです。

通常、銀行から事業資金の融資を受ける際は、信用保証協会に保証料を支払って保証人になってもらう「保証付融資」が一般的です。

信用保証協会は、万が一事業者が貸し倒れた時に銀行の負担を減らす役割があります。つまり、プロパー融資を受けられる事業者は、銀行から「この事業者は貸し倒れる可能性が低いだろう」と信頼を得ていることになります。

プロパー融資は保証料がかからないため、基本的に保証付融資と比べてメリットの大きい融資制度です。事業者が銀行から融資を受けるなら、プロパー融資がオススメです。

プロパー融資の金利の相場は?信用度が高ければ低金利

プロパー融資の金利の相場
本来プロパー融資は銀行の金融商品ではないため、正しい金利を知ることはできません。しかし、0.9%〜2%前後がプロパー融資の金利相場と予測されます。

なぜ金利を予測できるかと言うと、プロパー融資は信用度が高い事業者だけが受けられるため、一般的な銀行融資よりも金利が低いと考えられるからです。

融資を受ける際の金利は、融資額や借入期間をはじめとしたさまざまな要素から総合的に決定されますが、その中でも金利に大きな影響を与える要素が信用度です。返済能力に対する信用度が高ければ金利は下がりますし、信用度が低ければ金利は上がります。

たとえば、三井住友銀行が提供する融資制度「ビジネスセレクトローン」の金利は最低2.125%です。このように、一般的なビジネスローンの金利が2%以上であることを考えると、信用度の高い事業者が受けられるプロパー融資は少なくとも2%を切ると予測できます。

しかし、金利には人それぞれ差があるため、プロパー融資の金利相場はあくまでも参考程度に考えておくことが大切です。

プロパー融資のメリットは?好条件で資金調達ができる

プロパー融資のメリット
ここまで、プロパー融資の概要や金利について見てきましたが、プロパー融資のメリットにはどんなものがあるのでしょうか?

プロパー融資のメリットは主に以下の3つです。

  • 保証料がかからない
  • 融資の限度額がない
  • 信用力が上がる

ここからは、それぞれのメリットについて見ていきます。

保証料がかからない!事業者の負担が軽減

プロパー融資の1つ目のメリットが、保証料がかからないことです。

上述したように、銀行から融資を受ける際は信用保証協会を介すことが一般的なので、保証料がかかる場合がほとんどです。しかし、プロパー融資は銀行との直接取引なので、信用保証協会に保証料を支払う必要がありません。

保証料は事業者の信用度や借入額などさまざまな要因で決定しますが、保証料の支払いは大きな負担です。たとえば1,000万円の融資を受けた時の保証料が10万円を超えることも少なくありません。

銀行から融資を受ける際は保証料を必要とすることが一般的なので、プロパー融資は保証料がかからない分メリットが大きいと言えます。

融資の限度額がない!大規模な事業にも対応

続いてプロパー融資の2つ目のメリットが、基本的に融資の限度額がないことです。

保証付融資の場合、融資限度額は信用保証協会が抱えるリスクによって決まります。たとえば信用保証協会が8,000万円までリスクを負えるなら、その保証付融資の限度額は最大で8,000万円です。

一方で、プロパー融資は信用保証協会を通さないため、融資の限度額は銀行に委ねられます。つまり実質的にプロパー融資には限度額がなく、事業者と銀行との間で信頼関係が構築されていれば高額の融資も可能です。

特に、大規模な事業で高額な融資を受けたい中小企業などにとって、限度額のないプロパー融資はメリットが大きいと言えます。

信用力が上がる!別の金融機関からの融資も有利に

プロパー融資の3つ目のメリットは、信用力が上がることです。

プロパー融資は誰でも受けられる融資制度ではありません。事業の利益が伸びていて、将来的にも安定して返済が可能と思われる事業者だけが受けられる融資制度です。

一度プロパー融資を受けることができれば、次回もプロパー融資を受けられる確率が高くなります。また、プロパー融資を受けているだけで信用力が対外的に高く評価され、他の融資制度に申し込んだ際にも審査が有利に働くと考えられます。

信用力が向上する点から、プロパー融資を受けるメリットは大きいと言えるでしょう。

プロパー融資のデメリットは?融資の審査が厳しい

プロパー融資のデメリット
プロパー融資には唯一、融資の審査が厳しいというデメリットがあります。

なぜなら、プロパー融資は万が一貸し倒れが起きた時のリスクを全て銀行が負っているためです。

保証付融資は信用保証協会を利用する分、銀行側のリスクが分散されるため審査が比較的優しいです。一方でプロパー融資は、事業者の貸し倒れを極力避ける必要があり、きちんと返済ができる事業者かどうかを慎重に審査しています。

このようなリスクの大きさが、プロパー融資の審査が厳しい理由です。

また、銀行はそもそも「プロパー融資」という金融商品をおおやけに提供しておらず、信頼できる限られた事業者にのみ、プロパー融資を提供する体制をとっています。新規取引でプロパー融資を申し込んでも、融資を受けられることはほとんどないでしょう。

プロパー融資はメリットの多い一方で、融資審査が非常に厳しい点がデメリットと言えます。

プロパー融資の審査に通過する3つのポイント

プロパー融資の審査に通過するポイント

プロパー融資の審査を通過するためには以下3つのポイントがあります。

  • 税引後の利益
  • 自己資本
  • 経営者の人柄

銀行は融資審査において、事業者の返済能力の高さを重要視しているため、事業の業績や自己資本の多さは非常に重要です。しかし、返済能力に直接関係しない経営者の人柄もプロパー融資を受けるためには大切なポイントです。

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく紹介していきます。

①税引後の利益が高い

税引後の利益が高いとプロパー融資の審査を有利に進めることができます。

なぜなら、銀行は業績や利益の安定性を重要視して審査を行っているためです。事業で高い利益を安定的に得ていれば高く評価されますし、逆に業績が悪ければ審査ではマイナスに評価されます。

また、ただ事業利益が高いだけでなく、納税額や税引後の利益も大切です。節税をして利益を大きく見せても融資を受けるのは難しいです。

プロパー融資を受けるためには、法人税をはじめとした税金をきちんと納めてその上で利益を出し、決算書の内容を良く見せなければいけません。税引後の利益が高ければ返済能力があることを証明できるため、プロパー融資を受けられる可能性が高くなります。

②自己資本が多い

プロパー融資を受けるためには、自己資本の多さが重要なポイントの一つです。

銀行は返済能力の高い事業者にできる限り高額な融資を行って利益を得たいと考えています。しかしその一方で、高額融資の貸し倒れは避けたいとも考えています。

つまり、仮に高額融資を行うなら、貸し倒れする可能性が低い事業者に融資したいというのが銀行の意向です。そこで、自己資本が事業者の貸し倒れの可能性を示す判断基準になります。

たとえば、自己資本が30万円の事業者よりも、自己資本を300万円準備している事業者の方が事業にかける思いを強く感じられます。事業への思いが強い事業者は仮に業績が傾いても、頑張って事業を立て直して倒産だけは避けるはずです。

自己資本の多さは銀行からの評価を高めるため、プロパー融資の審査を有利に進める重要なポイントと言えます。

③経営者の人柄が好印象

経営者の人柄も、プロパー融資を受ける上で大切なポイントの一つです。なぜなら、プロパー融資の可否を決定する銀行の担当者も人間だからです。

事業者の人柄に惹かれて「この経営者・事業を応援したい」と思ってもらえれば、融資を受けられるよう努めてくれるでしょう。特に、審査基準がギリギリだった時に、その人柄が決め手になることも考えられます。

ただし、融資を受けられるのはあくまでも業績や自己資本が多いなど、返済能力が高いことが前提です。人柄さえ良ければ融資を受けられるわけではありませんが、融資を受ける上で好印象を持ってもらうことは非常に大切です。

事業にかける思いや事業者の誠実さは、意識することで伝わりやすくなるので、プロパー融資の申し込み時に自分から担当者にアピールしましょう。

また以下の記事では、プロパー融資をはじめとした銀行融資の審査を有利に進めるコツを詳しく解説しているので、審査を有利に進めたい方はぜひチェックしてみてください。

プロパー融資を受けやすくする手順!銀行の信用を得る方法

プロパー融資を受けやすくする手順
プロパー融資を受けやすくするためには、以下の手順で銀行との取引を重ねましょう。

  1. 事業のキャッシュフローを一つの口座に集約する
  2. 保証付融資を受けて取引・返済の実績を作る
  3. 事業の売上や利益を伸ばす
  4. プロパー融資の交渉をする

まずは一つの銀行口座に、事業で発生する入金や出金を集約させましょう。銀行口座に事業のお金を全て記帳すればキャッシュフローの透明性が上がります。

その後、保証付融資で取引を重ねながら事業の売上や利益を伸ばせば、銀行にとって優良な顧客になります。信用度が高まった時点でプロパー融資の交渉をしましょう。

場合によっては銀行側からプロパー融資の相談を受けることもあります。

また、銀行との取引実績を作ると同時に、資金調達をサポートしてくれるサービスを利用するのもオススメです。事業計画書の作成方法や銀行の融資制度について後押ししてもらうことで、よりプロパー融資を受ける可能性が高くなります。

プロパー融資の必要書類は?銀行によって異なることも

プロパー融資の必要書類
プロパー融資は、銀行がおおやけに提供している金融商品ではないため、明確に決められた必要書類がありません。

しかし、プロパー融資は銀行の金融商品の一種なので、必要書類は他の融資制度と大きな違いがないと考えられます。銀行の融資制度を申し込んだ際に求められる必要書類には以下のものがあります。

  • 決算書
  • 貸借対照表
  • 試算表
  • 事業計画書
  • 資金繰り表
  • 登記事項証明書税務申告書
  • 納税証明
    など

必要書類は銀行によって異なることがあり、また、すでに融資を受けている銀行なら一部免除されることが考えられます。こちらで紹介した書類はあくまでも参考程度に考えておきましょう。

以下の記事では、銀行融資の必要書類をはじめ、銀行から融資を受ける流れについて詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください。

プロパー融資と他の融資制度を比較!最適な融資制度は?

プロパー融資と他の融資制度を比較
ここまで、プロパー融資のメリット・デメリットや融資を受ける方法について紹介してきました。では、プロパー融資は他の融資制度と比べてどのような違いがあるのでしょうか。

ここからは、資金調達としてよく利用される「保証付制度」と「日本政策金融公庫の融資」の2つの融資制度をプロパー融資と比較して見ていきます。

保証付融資よりも好条件!注目ポイントは審査の厳しさ

プロパー融資は基本的に保証付融資よりも好条件で借り入れできる融資制度です。具体的な違いには以下があります。

プロパー融資 保証付融資
金利相場 約0.9%〜2% 約2%〜3%
融資限度額 基本的に上限なし 最大で8,000万円程度
保証料 なし あり
審査難易度 難しい 優しい

このように、基本的にプロパー融資の方が保証付融資よりも優秀です。

しかし、保証付融資に比べると審査の難易度が高い点がプロパー融資のデメリットです。保証付融資は銀行が負うリスクが下がる分、審査の難易度も優しくなります。

以下の記事では、銀行プロパー融資の審査が厳しい理由などを詳しく解説しているので、保証付融資とプロパー融資について気になる方はぜひチェックしてみてください。

日本政策金融公庫もプロパー融資の一種!違いは信用度の高さ

日本政策金融公庫の各種融資制度もプロパー融資の一種です。そのため銀行のプロパー融資と大きな違いはありません。

ここでは、日本政策金融公庫による中小企業向けの融資制度「新事業育成資金」と銀行プロパー融資を比較してみます。

プロパー融資 新事業育成資金
金利相場 約0.9%〜2% 約0.5%〜1.2%
融資限度額 基本的に上限なし 6億円
保証料 なし なし
審査難易度 難しい 比較的優しい
信用度 高い 標準

このように、新事業育成資金と銀行プロパー融資に大きな違いはありませんが、強いて言えば審査難易度と信用度の高さが異なります。

銀行プロパー融資は審査において、業績や利益の高さを重要視しているため審査が厳しいです。一方で新事業育成資金をはじめ、日本政策金融公庫は将来的な事業の可能性も重視して審査しているため、業績がそれほど良くなくても融資を受けられることがあります。

しかし、銀行プロパー融資は審査が厳しいからこそ、融資を受けられた事業者は対外的に信用度が高く評価されるメリットがあります。

銀行プロパー融資と新事業育成資金はメリットがそれぞれ異なりますが、融資の条件に大きな差はないため、自分にとってメリットの大きい方を選びましょう。

まとめ:銀行と取引実績を積んでプロパー融資を利用しよう

プロパー融資は、事業者と銀行とが直接的に取引を行う融資制度です。銀行が提供する他の融資制度よりも、特に低金利で高額融資が受けられるなどのメリットがあります。

しかし、融資審査が非常に厳しいため、新規の申し込みで審査に通過することはほとんどありません。

まずは銀行の保証付融資から取引をはじめ、返済実績を重ねて信頼関係を構築した後にプロパー融資に借り換えするといった手順でプロパー融資を成功させましょう。

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