インターネットの発達により、資金調達の手法も多種多様なものになっています。中でもインターネットを活用した手段として「クラウドファンディング」が挙げられます。

webを通して不特定多数の個人や組織、企業から資金を募る手法です。多種多様な形で資金のリターンを設定できる上に、融資や出資とは異なり、厳しい審査がなく実績のない個人でも実施できるため注目されています。

クラウドファンディングのメリットとして以下のものがあります。

  • 資金調達と並行してファン集めができる
  • プロジェクトや商品のテストマーケティングができる
  • 資金のリターンを自由に設定できる
  • 実績のない個人でも実施ができる

本記事では、クラウドファンディングとは何か、クラウドファンディングの種類、メリット・デメリット、実際のサービスについて解説します。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとはインターネットを通して不特定多数の個人や組織、企業などから資金を募る手法です。プロジェクトを立ち上げて、魅力を発信することで資金集めを行います。これは「crowd(群衆)」と「funding(資金集め)」を組み合わせた造語です。

クラウドファンディングの概念自体は比較的新しいものですが、類似の仕組みは昔から存在したと言われています。例として、12世紀ごろの寺の修復が挙げられます。当時、源平の争乱での焼き討ちで焼失した東大寺と大仏の修復のために僧の重源が全国各地から寄付を募ったという出来事が挙げられます。

この例は、出資者が見返りを求めない「寄付」という形ですが、形を変えてリターンを提示することで資金を集める仕組みがクラウドファンディングです。日本では、2011年の東日本大震災を機に、寄付をインターネットで集める仕組みが普及したことが一気に広まったきっかけと言われています。これを皮切りに数々のサービスが登場し、今では多種多様な企業が提供しています。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングには様々な種類があります。

購入型クラウドファンディング

購入型クラウドファンディングとは、立ち上げたプロジェクトに対して支援者が出資する仕組みのサービスです。出資者側は対価として商品やサービスなど多種多様なものを受け取ることができます。ただし原則、リターンをお金にすることはできません。また、購入型クラウドファンディングには「All or Nothing型」と「All in型」の2つがあります。

「All or Nothing型」は設定した目標金額に届いた場合のみ資金を受け取る仕組みです。必要な金額に届かない場合には資金が返却されるため、手数料等を仲介会社に払う必要やリターンを出資者に提供する必要がありません。その代わり、目標未達の場合には資金を受け取ることができません。

一方、「All in型」は集められた資金を全額受け取ることができる仕組みです。プロジェクトがうまく進まなくても資金を受け取ることができる代わりに、手数料やリターンは必ず払う必要があります。

どちらも一長一短ある仕組みなので、プロジェクトの状態に合わせて選びましょう。

寄付型クラウドファンディング

寄付型クラウドファンディングとは、プロジェクトに対して支援者が寄付をする仕組みです。購入型とは異なり、リターンは提供されません。プロジェクトによってはお礼のメッセージや手紙など気持ちだけを伝える場合もあります。自分が好きなプロジェクトに寄付できるだけでなく、税制優遇のメリットを受けられる場合があります。

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)

融資型クラウドファンディングとは、資産運用をしたい出資者から小口の資金を集めて、企業向けに融資を行う仕組みです。購入型・寄付型と異なり、リターンは融資の利子となるので、金銭的なリターンを得ることができます。上記の2つとは異なり、投資商品となるので、法規制が定められています。

株式型クラウドファンディング

株式型クラウドファンディングとは、企業が出資を受ける代わりに、未公開株をリターンとして提供する仕組みです。通常の株式投資とは異なり、一般の個人でも未上場企業を取得することができます。

クラウドファンディングのメリット・デメリット

クラウドファンディングのメリット・デメリットを解説します。

メリット

資金調達と並行してテストマーケティングやファン作りができる

資金を集めるために商品やプロジェクトの魅力を発信するため、資金調達と並行してPR活動をすることができます。特に初めて間もない施策の場合、他の人たちにとって魅力的かどうか不明確かもしれません。仮に失敗してもデメリットがないため、クラウドファンディングをテストマーケティングとして活用する人も少なくありません。

資金のリターンを自由に設定できる

資金のリターンはプロジェクトの発起人が自由に設定することができます。融資や出資が実施できない企業や個人の場合、魅力的なリターンを設定することで資金を集めることが可能です。公序良俗に反するものは設定できませんが、自由度が高く、資金を調達してサービスが完成してからリターンを返す形でも問題有りません。

実績のない個人でも実行することができる

過去に大きな実績のない個人でも工夫次第で資金調達が可能です。融資を受ける場合には、明確な返済プランや返済の実績がないと難しいですが、クラウドファンディングの実行の際にはそういった実績は必要ありません。もちろん、実績があるほうが出資者の信頼を得やすくなるため、調達の成功率は上がります。クラウドファンディングで調達した資金を基に実績を作り、プロジェクトや企業を大きくしていくのもよいでしょう。

デメリット

プロジェクトが実行されない可能性がある

特に「All or Nothing型」の場合、目標金額に届かない際にはプロジェクトは中止となります。出資側が魅力的に感じなければ出資を受けられないため、必ずしも計画した通りに資金が集まるとは限りません。時間をかけて募集したにも関わらず、失敗に終わってしまうことも少なくありません。プロジェクトを魅力的に見せるためには事前の計画が重要です。仲介会社によっては、計画の作成段階から相談に乗ってくれるので、積極的に活用していきましょう。

プロジェクトの取り下げができない

資金調達に成功すると、原則取り下げをすることができません。途中で中止することは可能ですが、成功すると出資をしてもらった人へリターンを提供する義務が生じます。リターンを提供しないということをすると社会的な信用を失ってしまいます。融資や出資と比べると実施しやすいものの、安易な気持ちで行ってはいけません。責任を持って返せるものをリターンに設定しましょう。

実際のクラウドファンディングサービス(仲介会社)を紹介

実際のクラウドファンディングサービスを紹介します。ここで紹介するものはあくまで一部のサービスになります。それぞれに特徴があるので、比較検討して利用先を選びましょう。

購入型クラウドファンディング

Readyfor

2011年3月にリリースされた国内初の購入型クラウドファンディングサービスです。様々なカテゴリのプロジェクトを取り扱っていますが、特に社会貢献活動に関するプロジェクトが多くあります。他にも、寄付型のReadyfor Charityや、ガバメントクラウドファンディングのReadyforふるさと納税、大学向けクラウドファンディングのReadyfor Collegeなどの類似事業を展開しています。

CAMPFIRE

2011年6月にリリースされた購入型クラウドファンディングサービスです。連続起業家として有名な家入一真氏が代表を務めています。多種多様なプロジェクトに対応しており、テレビCMを打つなど大きく拡大しています。また、同社はフレンドファンディング「polca」、融資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Owners」を展開するなど、幅広い事業展開を行っています。

Makuake

IT企業サイバーエージェントの子会社が運営するクラウドファンディングサービスです。出資者のデータ分析やメディア掲載による拡散力、百貨店への陳列などを強みとしています。

寄付型クラウドファンディング

LIFULL Social Funding

株式会社LIFULLの子会社である株式会社 LIFULL Social Fundingが運営するサービスです。もともとは「Japan Giving」という名前のサービスでしたが、2019年1月に名前を変更しています。

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)

SBIソーシャルレンディング

SBIグループ傘下である株式会社SBIソーシャルレンディングが運営するサービスです。定期的にキャンペーンを行ったり、資金の引き出し手数料が無料などのメリットがあります。

株式型クラウドファンディング

FUNDINNO(ファンディーノ)

株式会社日本クラウドキャピタルが運営するサービスです。2017年4月にリリースされた国内初の株式型クラウドファンディングです。未上場企業の株式にも投資することができるため、経済的なリターンを得るだけでなく、企業の成長を応援することもできます。

エメラダ・エクイティ

エメラダ株式会社によって設立され、ユニバーサルバンク株式会社に譲渡されたサービスです。プロの投資家が既に出資した企業に対して「相乗り出資」をすることができるのが特徴です。

まとめ

クラウドファンディングはインターネットの発達により登場した比較的新しいサービスです。自由にリターンを設定することができ、実績のない個人でも実施することができるのが特徴ですが、調達に成功すると途中で辞めることができないのがデメリットです。様々な種類のクラウドファンディングがあり、サービスも複数あります。それぞれのメリットや得意としている分野も異なるため、比較検討した上で使うのが良いでしょう。

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