「マル経融資ってどんな融資制度なの?」
「マル経融資は追加融資や借り換えとして利用できる?」

このように、マル経融資がどんな融資制度なのか気になっていませんか?

マル経融資は低金利かつ無担保・無保証人など好条件で受けられる融資制度です。追加融資としても利用できるので、すでに借り入れがある事業者には特にオススメです。

この記事では、マル経融資の要件や貸付条件から審査の流れ、審査に落ちた時の対処法まで紹介していきます。

この記事を読むことで、

  • マル経融資の内容が分かり、申し込むか申し込まないかの判断ができる
  • マル経融資の審査の流れが分かり、融資を申し込むまでのハードルが下がる

ようになります。
ぜひ最後まで読み進めていってください。

マル経融資とは?

マル経融資とは

マル経融資は日本政策金融公庫が提供する融資制度の一つです。正式には「小規模事業者経営改善資金」と言います。

マル経融資は低金利、かつ無担保・無保証人で融資を受けられることが特徴で、金融機関の融資制度の中でも特に好条件です。

ただし、マル経融資を受けるためには商工会・商工会議所から推薦を受ける必要があります。またその推薦を受けるためには、商工会・商工会議所に加入し、原則6ヶ月以上の経営指導を受けなければいけません。

ここからは、マル経融資の具体的な貸付条件について詳しく紹介していきます。

資金使途は?

マル経融資の資金使途は「運転資金」と「設備資金」の両方に対応しています。

運転資金および設備資金には主に以下のものがあります。

【運転資金】

  • 仕入資金
  • 手形決済資金
  • 給与の支払い
  • ボーナスの支払い

など

【設備資金】

  • 工場や店舗の改装資金
  • 車両の購入費
  • 機械設備の購入費

など

貸付の限度額は?

マル経融資の貸付限度額は2,000万円です。

運転資金および設備資金の合計金額が2,000万円となります。仮に設備資金を利用しない場合でも運転資金として最大で2,000万円の借入が可能です。

返済期間は?

マル経融資の返済期間は次の通りです。

  • 運転資金:7年以内(据置期間1年以内)
  • 設備資金:10年以内(据置期間2年以内)

それぞれ据置期間が設けられているので、設備資金なら最長で12年まで伸ばすことができます。

金利は何パーセント?

マル経融資の金利は年1.21%(令和2年4月現在)です。

マル経融資の金利は日本政策金融公庫のその他の融資制度と比べても特に低い水準となっています。

たとえば、公庫の新創業融資制度の基準利率は2.46%〜2.75%で、一般貸付や中小企業経営力強化資金などの基準利率は2.16%〜2.45%です。

このように、マル経融資は公庫の他の融資制度と比較しても、金利が低いことがわかります。

担保・保証人は必要?

マル経融資は担保と保証人が不要で融資を受けられます。

代表者の保証および保証協会の保証も不要なので、低リスクで受けられるのもマル経融資の特徴の一つです。

マル経融資を受けるための5つの要件

マル経融資を受けるための5つの要件

マル経融資を受けるための要件には以下の5つがあります。

  • 常時使用する従業員が20人以下の法人・個人事業主の方
  • 最近1年以上、商工会議所地区内で事業を行っている方
  • 商工会・商工会議所の経営指導を原則6ヵ月以上受けている方
  • 税金を完納している方
  • 日本政策金融公庫の融資対象業種を営んでいる方

5つも条件があるとハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、実はマル経融資の申し込み条件はそれほど厳しくありません。

商工会・商工会議所に加入して原則6ヶ月以上の経営指導を受ける必要があるものの、要件を満たしている事業者は少なくないでしょう。

同じ地区内で1年以上事業を営み、税金を納めている事業者はほとんどがマル経融資の対象になると言っても過言ではありません。

仮に税金を滞納している事業者の場合は、遅れてでも税金を納めればマル経融資の申し込みが可能となります。

商工会・商工会議所とは?

商工会・商工会議所とは

商工会・商工会議所とは、国内の企業と地方を活気づけることを目的とした非営利の経済団体です。国や地方自治体によって組織された団体ではありません。

また、厳密に言えば商工会と商工会議所には違いがあり、商工会は主に町村部に設置された公的団体のことで、商工会議所は市の区域に設定された公的団体のことを言います。

商工会・商工会議所は会員制の組織で、会員に対して事業におけるさまざまなサービスを提供しています。そのサービスの一つがマル経融資の推薦です。

商工会・商工会議所の経営指導を原則6ヶ月以上受け、経営も黒字であればマル経融資の推薦を受けられるようになります。

では、その具体的な経営指導とはどのようなものなのか。

ここからは、マル経融資を受けるために必要な経営指導と、実際に東京商工会議所で受けられる経営相談について紹介していきます。

マル経融資を受けるために必要な経営指導

マル経融資を受けるためには、商工会・商工会議所で原則6ヶ月以上の経営指導を受ける必要がありますが、その経営指導はそれほど厳しいものではありません。

商工会・商工会議所の担当者が2ヶ月に1回程度会社を訪問し、事業の様子や現況について質問や指導等を受けることが一般的です。

たとえば、売掛金の回収ができていないなどの場合は、商工会・商工会議所が無料で弁護士や税理士を紹介してくれるなど、経営指導というよりもアドバイスに近いことが行われます。

また、商工会・商工会議所からマル経融資の推薦を受けるために重要なのは決算書です。

マル経融資は無担保・無保証人、かつ低金利で融資を受けられるため、いくら経営指導を受けていても経営が赤字では推薦をもらうことはできません。経営指導を受けつつ資金繰りが安定した経営を維持していくことが大切です。

以下では、一例として、東京商工会議所で実際に受けられる経営相談について紹介していきます。

なお、東京以外で事業を営んでいる方は、最寄りの商工会・商工会議所のホームページをご覧ください。最寄りの商工会・商工会議所のホームページは以下のリンクから検索することができます。

参考:商工会議所(都道府県連)名簿|日本商工会議所

東京商工会議所で受けられる経営相談

東京商工会議所が設置する経営相談・経営支援に関する窓口には以下のものがあります。

  • 中小企業相談センター
  • ビジネスサポートデスク
  • 経営安定特別相談室
  • 東京都経営改善支援センター

など

中小企業センターとは創業や事業継承、新事業展開などの経営課題について解決するサポートを行っているサービスです。一方、ビジネスサポートデスクはホームページの作成や売上の収益に関する課題解決など、さらに細かい経営相談などが対象の窓口となっています。

また、東京商工会議所が行っている具体的なサポートとしては、記帳・確定申告支援や設備投資に係る税制措置などさまざまです。

ただし、これらの経営相談は東京商工会議所が提供するサービスであり、商工会・商工会議所のサービス内容は設置されてある市区町村によって異なります。

マル経融資のために商工会・商工会議所を利用する際は、必ずそのサービス内容についてチェックしておきましょう。

参考:経営相談・資金|東京商工会議所

マル経融資のメリットは?低金利で担保・保証人が不要

マル経融資のメリット

マル経融資には以下のメリットがあります。

  • 金利が低い
  • 担保と保証人が不要
  • 商工会・商工会議所のサポートが受けられる

マル経融資の最大のメリットは、貸付条件がいいことです。最低水準の金利で融資を受けられるほか、担保と保証人が不要なので低リスクで融資を受けられます。

さらに運転資金の返済期間が7年で設備資金の返済期間が10年と比較的長いため、余裕を持った返済計画を立てやすいです。

また、商工会・商工会議所の経営指導を6ヶ月以上受ける必要があるため、商工会・商工会議所の経営や資金に関するサポート・相談を受けられるのもメリットと言えます。

マル経融資のデメリットは?創業時は融資不可

マル経融資のデメリットは、創業時の融資に対応していないことです。

マル経融資の要件の一つに「最近1年以上、商工会議所地区内で事業を行っている方」というものがあります。

つまり、マル経融資を受けるためには少なくとも1年以上は事業を営んでいる必要があり、創業時に融資を受けることができません。

特に資金調達に困りやすい創業期に融資を受けられないのは、マル経融資の大きなデメリットと言えるでしょう。

なお、以下の記事では創業時に資金調達する方法について詳しく紹介しているので、創業融資を受けたいと考えている方はぜひチェックしてみてください。

マル経融資の審査の流れ

マル経融資の審査の流れ

マル経融資の審査の流れは次の通りです。

  1. 商工会・商工会議所に申し込み
  2. 商工会・商工会議所の経営指導(6ヶ月以上)
  3. 商工会・商工会議所からの推薦
  4. 日本政策金融公庫へ申し込み
  5. 日本政策金融公庫の面談
  6. マル経融資の審査
  7. 審査結果の通知

商工会・商工会議所に加入して経営指導を6ヶ月以上受けたのち、推薦を受けて日本政策金融公庫へマル経融資の申し込みを行います。

日本政策金融公庫で融資の審査が行われるものの、商工会・商工会議所から推薦を受けているため、融資を受けられる可能性は高いと考えられます。

マル経融資の申し込み時の必要書類

マル経融資の申し込み時の書類は個人事業主と企業(法人)とで違いがあります。

ここからは、個人と法人それぞれの必要書類について紹介していきます。必要書類はあらかじめ用意しておき、スムーズに申し込みを進めましょう。

個人事業主がマル経融資を申し込む場合の必要書類

個人でマル経融資を申し込む際に必要な書類は次の通りです。

  • 直近2期の決算書および確定申告書
  • 所得税・住民税・事業税など税金の納税証明書
  • 見積書(設備資金を申し込む場合)

決算書や確定申告書が黒字だとマル経融資の審査を有利に進められます。

法人がマル経融資を申し込む場合の必要書類

法人でマル経融資を申し込む際に必要な書類は次の通りです。

  • 直近2期の決算書および確定申告書
  • 所得税・住民税・事業税など税金の納税証明書
  • 見積書(設備資金を申し込む場合)
  • 履歴事項全部証明書
  • 最近の残高試算表

法人の場合は個人の必要書類に加え、履歴事項全部証明書などが必要となります。

マル経融資の審査期間は1〜2ヶ月

マル経融資の審査期間はおよそ1〜2ヶ月と比較的長めです。

マル経融資は好条件で融資を受けられる一方で、審査が慎重に行われることが一般的です。

面談が終わって融資を受けられるまでに最低でも1ヶ月以上はかかると考えておきましょう。

また、審査を早く進めるためにはタイミングが重要です。

審査開始が週末で土日を挟んだり、融資担当者が有給休暇で休んでしまったりする場合などは審査が長引く可能性があるので、申し込み前にあらかじめ把握しておきましょう。

以下の記事では、日本政策金融公庫の融資審査が遅れる原因や審査の流れまで詳しく解説しているので、できる限りマル経融資の審査をスムーズに進めたいと考える方は是非チェックしてみてください。

マル経融資の審査に通過する確率とは?

マル経融資の審査はどちらかといえば審査に通過しやすいと言えます。

なぜなら、マル経融資は商工会・商工会議所の推薦を受けなければ申し込みできないからです。商工会・商工会議所が推薦を出すのは、基本的に黒字経営などで返済能力が高いと見込める事業者です。

つまり、マル経融資の推薦を受けられる段階で、すでにマル経融資の審査に通過する確率は高いと考えられます。

ただし、商工会・商工会議所から推薦を受けられたとはいえ、必ずしもマル経融資の審査に通過するとは限らないので注意しましょう。

マル経融資の審査に落ちた時の対処法

マル経融資の審査に落ちた時の対処法

万が一マル経融資の審査に落ちてしまった場合、日本政策金融公庫の他の融資制度を利用しましょう。

日本政策金融公庫には中小企業向けの融資制度「中小企業経営力強化資金」や、「一般貸付」などがあります。

基本的にマル経融資よりも金利は高いケースが多いですが、比較的に好条件で融資を受けられるのは日本政策金融公庫の強みです。

また、そのほかにも資金調達法には以下のものがあります。

  • 銀行のプロパー融資
  • 制度融資
  • ビジネスローンの利用
  • ベンチャーキャピタルによる出資
  • ファクタリング

など

以下の記事では、これらの他にさまざまな資金調達の方法を紹介しています。マル経融資以外の融資制度が気になる方はぜひチェックしてみてください。

マル経融資は追加融資として受けられる?

結論から言えば、マル経融資は追加融資として受けられます。

すでに日本政策金融公庫で融資を受けている事業者でも、追加融資としてマル経融資の申し込みが可能です。

ただし、追加融資は初回の融資に比べて審査の難易度が高くなる点に注意しなければいけません。

追加融資は二重で借りることになるため、日本政策金融公庫も審査を慎重に行います。場合によっては追加融資として受けられないことも考えられます。

以下の記事では、日本政策金融公庫で追加融資を受ける方法について詳しく解説しているので、マル経融資を追加融資として利用しようと考えている方はぜひチェックしてみてください。

マル経融資は借り換えができないので注意

マル経融資は借り換えできない

マル経融資は借り換えができないので注意しましょう。

そもそも日本政策金融公庫は借り換えに対応しておらず、すでに金融機関から受けている融資を借り換えるためにマル経融資を利用することはできません。

そのため借り換えではなく、追加融資という形でマル経融資を受けることをオススメします。

ただし、日本政策金融公庫から受けた融資を別の金融機関の返済に充てるのは禁止されているので注意が必要です。仮に、公庫から借りたお金を別の返済に充てていることが発覚した場合、一括返済を求められる可能性があります。

以下の記事では日本政策金融公庫が借り換えできない理由のほか、オススメの融資制度まで紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

まとめ:マル経融資は借り入れがある人の追加融資に最適

マル経融資はすでに借り入れがある人の追加融資に最適な融資制度です。

マル経融資を受けるためには、商工会・商工会議所で6ヶ月以上の経営指導を受ける必要があるものの、その他の要件はそれほど厳しくありません。

さらに、貸付条件が低金利かつ担保・保証人不要と非常に好条件なので、追加で融資を受けても返済における負担は比較的低いです。

まだ日本政策金融公庫から融資を受けたことがない人は、まず公庫の別の融資を受け、その後に追加融資としてマル経融資を申し込むことも検討してみてください。

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